15.09.01(Tue)

「どれから聴いたらいいの?」というあなたへ

熊村 剛輔

熊村 剛輔サックス奏者/ライター

Being Jazz―― 時には Jazz の括りを越えながら、歴史的なド定盤から、現在進行形のライヴまで、グルーヴ感あふれるサウンドを幅広く発信。

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 いきなりですが、「ジャズ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
 ある人はカフェやバーで流れる、やたらとこじゃれた音楽を思い浮かべるかもしれませんし、またある人は映画のワンシーンだったり、漫画の一コマを思い浮かべるかもしれません。


 「なんとなくオシャレ」あるいは「なんとなくカッコいい」というイメージに加えて、ちょっとした古めかしさを感じさせる音楽。「ジャズ」と聞いて思い浮かべるイメージって、だいたいそんな感じ。
 「そういえばポップスでも、ちょっとオトナっぽくオシャレなアレンジに仕上げたいときに、あえてジャズのビッグバンドのような編成で演奏させてみたり。思えば自分も、仕事でそんな演奏もちょこちょこ演っていたような気がします。

 でも、そういったこじゃれた感じのジャズというのは、長くてディープで、やたらと広いジャズの歴史や世界の中でも、ごくごく一部のハナシ。ジャズって色々あるし、それこそ昔ながらのものから、時代に合わせてカタチを変化させてきたものまで、たくさんあるのです。
 
 そして何よりも生々しい。たとえば強烈なミュージシャンたちの個性がぶつかり合い、聴いているうちに気温が3度くらい上がっちゃうんじゃないかと思うくらいの暑苦しい演奏だったり、悲しみのどん底に突き落とされるような演奏だったり。そういうのもひっくるめ、ミュージシャンたちの感情や生き様がむき出しになる音楽、それがジャズだと思うのです。

 そんな、楽しくも人間臭い音楽を聴かずに終わってしまうのはもったいない。でも「ジャズ聴きたいけど、どれから聴いたらいいの?」というのが、まず最初の難関になってしまうのが、今のジャズを取り巻く悲しい状況なのです。身近に色々教えてくれるマニアな人がいれば、取っ掛かりも出来るけれども、「ジャズを知る」ための情報が、かなり少なくなってしまった今、「どれから聴いたらいいの?」という疑問は、多くの方々が持っていると思います。
 
 なので、このコラムでは「とにかく手っ取り早く聴いてもらう」ために、ジャズを色々なカタチで感じてもらえるように考えていこうと思います。それこそ古今東西の様々な名盤や定盤だけではなく、やたらマニアックな作品だったり、時にはジャズから脱線してみたり。そして今すぐ聴きに行けるようなライヴなどもご紹介していこうかと。
何気に日本って、ジャズが聴けるライヴハウスが結構たくさんあるのです。
 
 そんなわけで、多分今まで出ているようなジャズの解説書やガイドブックとは、だいぶ違ったような中身になると思いますが、このコラムで、みなさまに少しでもジャズを身近に感じてもらえれば、と思っています。

 Being Jazz with Jazz!!

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