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16.02.17(Wed)

パラグアイ、イグアス居住区にある小さな日本。

桑原 淳

桑原 淳

世界を旅して1000人の髪を切ったらこんなことが待っていた―― 旅の途中で得たものや思い、「旅人美容師」の今を発信。

こんにちは。
今回はパラグアイのイグアス居住区について書きます。

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僕は2015年6月にパラグアイを訪れました。
南アメリカ中央南部に位置する共和制国家です。
南米の田舎とも言われるパラグアイは知名度もそれほどなく、訪れる観光客も少ない印象です。
名前も聞いたことがないという人もいるのではないでしょうか?
この旅で僕がここを訪れた最大の理由は”イグアス日本人居住区”に行ってみたかったからです。

イグアス居住区とは…?
今から60年ほど前、多くの日本人が南米の地へ渡りました。

当時の日本は戦後の混乱でとても貧しく、仕事もなかったため、日本政府は「南米への移住」という政策を打ち出し、募集を始めました。
豊かな生活を夢見て、ある人は家族揃って、またある人は夫婦で劣悪な環境の船にのり何ヶ月もかけて地球の反対側までやってきたのです。
現在、パラグアイ国内には何ヶ所か日本人居住区があり、日本人・日系人が約7000人いるそうですが、僕が訪れたイグアス居住区ではおよそ100世帯の日本人が住んでいます。
今でこそそこまで増えたそうですが、移住当時、人々を待ち受けていたのは開拓もされていないただの赤土の大地。
現地人とは言葉は通じず、食べるものもろくにない…。
人々は大変な苦労の末その土地を切り開き、開拓していったそうです。
僕がパラグアイに到着して思ったことですが、パラグアイはチリやアルゼンチンのように近代的で洗練された街という印象はほぼありませんでした。
人々は路上で物を売り、舗装されていない道路をたくさんの車がクラクションを鳴らしながら走り、ごちゃごちゃとした様子は東南アジアにも似ています。

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国境からバスで2時間ほどかけてイグアス居住区に向かいました。
そこはポツポツと建物があるだけで、人もいない集落のようでした。


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日本人居住区と聞いていたので、てっきりそこら中に日本人がいるのかと思っていましたが、たまに見かける人はみんなパラグアイの人。
僕はイグアス居住区唯一の情報としてもっていた「ペンション園田」という宿の名前だけを頼りに、その宿を探すことにしました。

宿につくと陽気なお姉さんが日本語で出迎えてくれました。 
宿の中に入ってみると、テレビからはNHKのニュースが流れ、たくさんの日本の漫画や小説が置かれています。
そのうち日が暮れ、夕飯を食べているとどこか田舎のおばあちゃんちにでも遊びに来たかのような不思議な感覚になりました。

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翌日、街を歩いてみて驚きました。

これといってなんもありません。(笑)

赤土の舗装されていない道路沿いに民家がぽつぽつあるくらいです。宿にあった地図を頼りに”農協”とよばれるスーパーに行ってみました。
そこでは信じられないほどたくさんの日本製品がおいてありました。
価格もそれほど高くなく、まるで日本のスーパーそのもの。
長らく海外にいるとお目にかかれないものばかりでテンションは上がる一方です(笑)

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他にも日本の学校、定食屋、ラーメン屋、居酒屋、カラオケ、美容室、神社まであります。
定食屋もラーメン屋も500円程度で日本よりむしろ安いのに、味は満足のいくものでした。

日本人の旅人は長期旅行の疲れを癒やすためにこの地を訪れるといいます。
全然違う日本がそこにある。
だけど、それは紛れもなく日本。

地球の反対側で暮らす日本人の元を訪れてみると、いろんな事を感じることができるかもしれません。
歴史、そこに住む人の思い。
旅の疲れを癒やすだけでなく、たくさんの事を知れたパラグアイ滞在の一週間でした。

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