17.07.28(Fri)

能楽師 大江信行

熱田 護

熱田 護写真家

モータースポーツは、楽しっ!―― モータースポーツを中心に自動車やバイク、写真などについて紹介。


大江信行さん41歳。
お父さんは、現在の当主、7世大江又三郎さん。
信行さんは3歳の時、仕舞老松で初舞台を踏みます。
それからずっと、能楽師として現在まで舞台に立っています。

実は今年1月に京都に遊びに行った時に、おしゃれな飲み屋さんで知り合いました。
その時に、5月7日に定期能がありますから見に来てくださいという話になり、図々しくも撮影もさせていただく約束までしてしまったのです。
僕にとって、能というのはイメージだけはありましたが、未知の世界。
日本の伝統芸能というくらいの知識しかありませんでしたし、もちろん実際に能を見たことはありません。
そのおしゃれな飲み屋さんでお話をしているうちに、長身で雰囲気がある大江さんの舞台をどうしても写真を撮りたくなってしまい、5月を心待ちにしていました。


大江能楽堂で午後1時からの開演です。


能楽堂に入ると独特な空気感。
この建物は1908年明治41年に創建されました。
今年で109年。
1階2階席で約400人を収容できます。






時を重ねなければこの雰囲気は出ません。


その日、大江さんが舞う演目は「頼政」


囃子の音が能楽堂に響き渡り、ピンと張りつめた空気が支配します。


頼政を演じる、大江さん。
能というのは、面(おもて)をつけて演じます。
その表情は演じる大江さんの動き、声で様々に変化して表現されます。

大江さんの能の師匠は、故 片山幽雪さん。人間国宝でもありました。
その師匠からの教えで、「教本通りの動きでなく、その演じる役柄を自ら解釈し、自分なりの表現を常に考えることが重要だ」

その言葉を今の年齢になってようやく理解し、実践できるようになってきたし、そしてまだまだ、勉強ですとも言います。


舞台が終わり、幕の中に帰ってくる瞬間。
お客さんは、頼政を演じる大江さんが幕の中に入ってから、拍手を送ります。


面を取り、他の演者さんを迎えます。


その横顔には、凛とした男を感じました。


写真を撮らせていただきましたが、いつものサーキットでの緊張感とは全く違う雰囲気の中、約3時間シャッターを切りました、次に何がどのようになるのかわからぬままの撮影で、正直、その緊張感に押しつぶされそうになりながら、それに抗うことに必死になっていたように思います。

また機会があれば、撮影したいと強く思いました。

皆さんも是非、京都に行く機会があれば、大江能楽堂に行って能を見てください。


Special Thanks・SHIMADA TAIJIRO & MINAKO

大江能楽堂ホームページ
熱田護公式ページ

Tag: TOP / 写真 / 熱田護 /